○
平塚敬二 委員長 それでは、次に、(2)令和元
年度世田谷区
総合教育会議(第二回)及び
世田谷教育推進会議(第三回)の実施結果について、
理事者の説明をお願いします。
◎會田
教育総務課長 令和元
年度世田谷区
総合教育会議(第二回)及び
世田谷教育推進会議(第三回)の実施結果について御報告いたします。
なお、本件は
企画総務常任委員会とのあわせ報告となります。
1日時・会場ですが、
令和元年十一月九日土曜日、十三時から十六時半、
世田谷区民会館集会室にて実施いたしました。表に記載のとおり、
教育推進会議、
総合教育会議の順で実施しております。
2
参加者ですが、八十七名の参加をいただきました。内訳といたしまして、
公募区民二十二名以下、記載のとおりとなっております。
3
教育推進会議についてですが、講演と
ワークショップというところで、まず、講演につきましては、記載の
経済産業省サービス政策課長(兼)
教育産業室長の
浅野大介氏をお招きし、「未来の教室」ということを
テーマに講演を実施いたしました。
主な内容ということで、記載のとおりまとめているところです。
おめくりいただきまして、
ワークショップのところでございます。裏面に参りまして、
ワークショップでございますが、こちらにつきましては、
テーマとして「将来の予測が困難な時代を生きる
子どもたちが、
ICTを効果的に活用するために私
たち大人がすべきこと、また、これからの
世田谷の
ICT教育の在り方について考えよう」という
テーマで、浅野氏の講演を踏まえ、
ワークショップ参加者五十名が九つの
グループに分かれまして、
ワールドカフェ方式で発表を行いながら話し合いました。
なお、各
グループには
教育委員会の
管理職がファシリテーター的な役割で入らせていただきました。
その中で出た意見ということで、主な意見ということで、記載のとおりのような意見が出たところでございます。
4の
総合教育会議についてでございますが、
ICTの活用ということで、第一部でありますけれども、
教育推進会議、こちらの内容を踏まえて、区長及び
教育委員会による
意見交換という形で行っております。こちらにつきましての内容につきまして、主な内容ということで、以下、記載させていただきます。
恐れ入ります。次ページでございます。5の
参加者アンケート結果についてでございます。
参加者より四十五件の
アンケートの提出をいただきました。集計結果、主な意見を下記のとおりまとめております。
(1)
アンケート提出者の年代でございますが、二十代六名、以下、六十代五名まで、このような形になっております。
アンケート提出者の属性につきましては、区民の方と教員の方ということで、
アンケート提出者の比率について、このぐらいだったというところです。
こちらについて、以下、主な意見ということでいただきました。
まず、
教育推進会議についての主な意見としては、講演がよかったというような内容を多くいただきました。また、
ワークショップにつきましては、立場によっていろいろ考えていることは違いがあることがわかったということ。ただ、一方、大切な
子どもたちのためにできることを考えるということは共通しているんだというふうな意見を多く
アンケートでいただきました。
(4)
総合教育会議についての主な意見については、
ICT活用に伴ってできた時間の活用など、教育、学びをどのように変えていくかを、方向性を知る機会となったというような意見を、多数意見ということで多くいただきました。
裏面をごらんください。
(5)全体を通しての意見ということで、
アンケートをとらせていただきました内容ですが、タイムリーな
テーマで実りのあるディスカッションだった。以下、このような記載のような意見をいただいたところです。
6
動画配信についてです。今回初めて動画ということで、会議の内容を撮影ということを行いました。今、ちょっとその内容につきまして整理しております。浅野氏の
講演内容でありますとか、
総合教育会議の様子につきまして、今後、
世田谷区
ホームページから
動画配信して、会議の内容をより多くの方に情報発信していくようにいたします。
説明は以上でございます。
○
平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
風間ゆたか 委員 これって事前に
文教委員会で、この方が来るという報告はありましたっけ。
◎會田
教育総務課長 この
常任委員会の中では、十一月九日実施ということで、具体的な浅野氏というところについては、
常任委員会ではちょっと報告をすることが間に合いませんで、直前になってしまいまして申しわけございませんでした。この浅野氏をということについては
常任委員会では報告しておりません。
◆
風間ゆたか 委員 では、いつ決定したんですかね。私は、未来の教室に関しては
一般質問でも質問をしていますし、この人が来たということ自体を知りませんでしたので。
今までは事前に、この
総合会議でこの人を講演に呼びますみたいなことというのは、早目に決めて、早目に
常任委員会で報告をしていたと思うんですけれども、これは、では、いつ決まって、どのタイミングで議会に
情報提供したんですかね。
◎會田
教育総務課長 その点については本当に大変申しわけなかったと思います。
今回、
ワークショップの前提として、どんな方をお呼びしようかということで、いろいろ考えておったんですが、この未来の教室ということの事業を進めている浅野氏にお願いしたいということで、いろいろ打診はしていたんですが、この方も忙しい方でしたので、なかなか正式に、この方の講演ということをお知らせすることが、かなり直前になってしまいまして、前回の、十月になってから、ちょっとばたばたと、だんだんと決まっていったということで、十分な
情報提供ができなくて本当に申しわけございませんでした。
この
講演内容につきまして動画のほうで流させていただきたいと思いますので、今後ちょっと、こういった内容につきまして、決まり次第、速やかに報告のほうをさせて、お知らせのほうはきちんとさせていただきたいと思います。申しわけございませんでした。
◆
風間ゆたか 委員 僕の質問を聞いていましたか。いつ決めたんですかということと、いつ議会には
情報提供したんですかと聞いたんですけれども。
◎會田
教育総務課長 正確な日時はあれですが、十月に入ってから決めました。議会についての
情報提供を、講演ということの
情報提供は、
ポスティング等の
情報提供には浅野氏の講演の内容は入っておりませんでした。申しわけございません。
◆
風間ゆたか 委員 それと、
公募区民には募集しているのに、議会に
情報提供をしていないというのは、別に議員には来なくていいというメッセージととられても仕方ないですよね。しかも、十月に入ってからということであれば、議会の会期中ですから、第三回
定例会の会期中ですから、どうにでも、少なくとも文教の
常任委員に
情報提供することができたんじゃないんですか。それは忘れていたということなんですかね。来なくてもいいと思ったということなんですかね。
◎會田
教育総務課長 大変申しわけありません。また、
公募区民の応募につきましては、浅野氏の講演ということがない段階で、広報紙でありますとか、そういったことで公募をさせていただいていました。これについて、そういう内容で広報させていただきました。大変申しわけありませんでした。
◆
風間ゆたか 委員 区民にも決まった段階でどういうふうに、
ホームページでやったのか、わかりませんけれども、
世田谷区としても、今、国としても、一人一台とかという話も出てきた状況で、関心の高い区民も多いでしょうし、ましてや、この
文教常任委員会でも、かなり取り扱ってきている
テーマで、BYODとかと言っているんだとすれば、当然、多くの人に関心を持ってもらって、もちろん、
アーカイブで、動画で確認できるようになったというのは前進なのかもしれませんし、その場に来なくてもいいかもしれませんけれども、浅野さんのこの生の言葉を聞きたいという人も、私は少なくとも行きたかったですし、そういう区民はいたんじゃないかなと思いますけれども、どうなんですか、次長。これは連絡が漏れていたということでいいんですか。
◎淺野
教育次長 御指摘の部分で、ちょっと浅野氏は、
経済産業省の浅野氏の決定が遅くなったということで、
リーフレット等にもっと早目に載せて周知すべきであったということで、もちろん委員のおっしゃるとおりだと思いますので、今後、そこら辺注意して、こういうことがないようにしていきたいと思います。大変このたびは申しわけございませんでした。
○
平塚敬二 委員長 風間委員がおっしゃるとおり、
情報提供のほうは、しっかりと今後もしていただければと思いますので、よろしくお願いします。
◆あべ力也 委員 これは
参加者が八十七名となっているんですが、そもそも、ここに出席をしなくちゃならないメンバーというのは何人なんですか。例えば傍聴とか、そういう、たまたまここにいらっしゃった方じゃなくて、そもそも
出席予定になっている方というのは何名いて、傍聴というかね。そういう形で参加された方と、そういう区別はないわけですか、これって。
というのは、何でかというと、
アンケートが
参加人数に比べて少ないわけじゃないですか。そこがなぜなのかなと思うので、ちょっとそこを教えてほしいんですけれども。
◎會田
教育総務課長 参加者八十七名のうち、
公募区民でありますとか、公募をさせていただいた、また、教員については各学校にお声がけをしてという形です。この中で最後にある
区長部局及び
事務局の
関係者というのが、これは
管理職であったり係長であったりというところなので、ここがちょっと異質ということで御理解いただければと思います。
◆あべ力也 委員 それと、御説明の6の
動画配信についてということは、今回、
動画配信をされるということは評価をしたいと思います。
それと、
動画配信をするに当たっては、そこに映っている方とか、本人の顔が映ったりとかということがあれば、
個人情報の問題とかということになると思うんですよね。まだ
世田谷区って
動画配信に対する要綱であるとかというものを、恐らく今は作成をしている段階なのかなと。
各部各課でまだちょっと温度差があるというような状況だと思うんですよね。
ほかの
特別委員会なんかでも、
スポーツ系のイベントなんかも
動画配信すればというお話をしていますけれども、そこでも
個人情報の問題とか、まだ確定していない問題がいろいろあるということなんですけれども、今回、
個人情報とか、そういうことも含めて、オプトアウトの手続はどういう手続をされたんでしょうか。
◎會田
教育総務課長 恐れ入ります。
動画配信につきましては、今回
アーカイブという形で初めて、前回御指摘もいただきましたので、試行という形で実施ということにチャレンジしました。
お話しのとおり
個人情報の問題があります。この会の開催の前には、
個人情報等に気をつけてというところで、撮影はしますと言っていますが、なので、現実的には、
ワークショップの風景になりますと、どうしても個人が映ってしまいますので、この
ワークショップの内容を、ずうっと動画で流すということは、ちょっと今回はできないかなと思っています。
逆に、講演いただいた浅野氏には、この辺のオーケーをいただいて、その部分は載せられるからというところで、
個人情報もありますので、そういったことの
配信等につきましては、これから
手続等も必要ですので、また慎重にそちらは考えていきたいというふうに考えています。
◆あべ力也 委員 いろいろまだ決まっていない中で、
動画配信をされたということは評価をしたいんですが、今後、やっぱり会場の
雰囲気とか、参加をされている方とかということも見えたほうが、
動画配信は臨場感もありますので、その点は、例えば参加される方に、それぞれ
動画配信をやりますというような、オプトアウトしていくという手続は必要だと思うんですが、次長、どうですか。
◎淺野
教育次長 今お話しいただいたように、
雰囲気がわかりやすくということで、事前に同意をとってというような手続は可能かと思います。ただ、こちらは、今回
ワールドカフェ方式という形をとりましたし、この
ワールドカフェ方式ではないとしても、やはり自由な議論というものがありますので、傍聴の方はいらっしゃって、それはある意味、公開の場なんですが、それがそのまま、ちょっとそのときの発言が動画でそのまま流れるという話になると、
雰囲気がわかる程度だったらいいんでしょうけれども、それはまた別の、活発な議論の妨げになるようですと、またそれはそれで、何といいますか、よろしくないのかなという部分がございますので、そこら辺を踏まえた上で、わかりやすく
動画配信ということを今後考えていきたいというふうに思っております。
◆
田中優子 委員 済みません、これは
参加者、教員二十三名とありますけれども、内訳はどうなっていますか。
小学校、
中学校とか、あるいは
管理職がいるのかとか。
◎會田
教育総務課長 こちらにつきましては、二十三名でございますけれども、
中学校が八名で、残りは
小学校の教員で、
管理職ということではなくて、もう少し、いわゆる現場の教員というところで声かけして、
ワークショップ等にも参加いただいたということでございます。
◆
田中優子 委員 今、伺ったのは、なぜかといいますと、現場にどう生かすのかということがすごく大事だと思うんですね。こういう、すごくいい講演を聞いて、いいことをやっても、現場に伝わっていかなければ意味ないじゃないですか。
区立
小中学校の数を考えると、
中学校から八名、
小学校から十五名では少ないですよね。全校網羅していない。最低限、全校の一名ずつの担当者が参加しなければ、やっても何か本当に、本当のところの意味というのがなくなってしまうのかなというふうに思うんです。
本当に学校の先生方はみんな忙しいから、ここに出た先生ですら、では、現場に帰って本当にどこまで生かせるかという、非常に厳しいタイトなスケジュールの中で問われていると思うんですが、誰も出ていない学校なんて、ましてや全く声が伝わらないと思うんですよね。
だから、そういうところをどうやってフォローしていくのか。あるいは、次のこういう研修会みたいなときには全校から、やっぱりそれなりの
テーマの担当者に一名は最低でも参加してくださいと呼びかけるほうが私はいいと思いますが、その点どうお考えか、伺いたいと思います。
◎會田
教育総務課長 今回、全校といいますか、公募の区民ということも大切にしたかったので、教員につきましては、学校にはブロックという考え方がありますので、ブロックからそれぞれ参加いただくような形で、そのブロックですと、そちらのほうにまた還元できるかなというようなところで、ちょっとそういった形の参加というところでさせていただきました。
お話しのとおり、また今後、これとは別に、また広く教員の研修等も考えていかなくてはいけないとは思いますが、まだこの
教育推進会議の中では、そういう形でやらせていただいたということでございます。
◆
田中優子 委員 これはブロックの数ということなんですかね。そうなると。やっぱりブロックから一人出ていても、絶対そこから各学校にまで、報告したところでおりていかないと思うんですよ。やっぱり参加した人じゃないとわからないという部分がすごくあると思うので、今後、もしも
公募区民を入れたいのであれば、プラス入れる会場というんですか。そういうことも加味して考えていただきたいと思います。要望にしておきます。
◆板井斎 委員 前回はソサエティ五・〇で、今回は未来の教室ということでね。私は、
テーマをその時々で決めるというか、そういう考えということを、この
委員会で確認したかと思うんですけれども、そういうやり方はそれでいいとしても、やったからには、そこの一番最後の
アンケートでも、今後どのような成果につなげていくのかという質問もあるとおり、まさにそこだと思うんですよね。
私は現実に今、起こっているいじめだとか不登校の、そういった実践報告なり、まさにそういう現場の声をこの会議で取り上げてほしいと。それは私の考えですけれども、
教育委員会は今回も、前回も含めて、
テーマを選んだからには、それは、やっぱり生かしていくということが同時に求められると思うんですけれども、単にいいお話、いい
ワークショップ、いい会議で終わるのでは、もったいないなというか、本来そうではないなと思うんですけれども、もう一度この二つの会議の位置づけについて、
テーマというものをどう考えているのかを確認したいんですけれども。
◎會田
教育総務課長 教育推進会議も
総合教育会議も別の会議ではありますけれども、その時々のタイムリーな
テーマを、教育についてタイムリーな
テーマをきちんと話し合って共有していくような場だというふうに考えています。
今回は
ICTということで、前回ちょっと、その二つの会議の
テーマがばらばらだと一体性がないのではないかというようなお話も、御意見もいただいたので、一体性を持たせるような形で、連携を持たせるような形でやらせていただきました。
御指摘のとおり、これでいい話があった、それで終わりではいけないと思いますので、今の教育のクラウド基盤BYOD等も含めて、今、さまざま施策も進めておりますし、さらに活発に、いろんな方向性について、今回、意味のある内容もいろいろいただいたと考えていますので、これをこのままにしないように発展させていきたいと考えております。
◆
中山みずほ 委員
アーカイブを早速やっていただくこと、ありがとうございます。私もこれは用事があって行けなかったので、大変ありがたいと思います。
この
テーマで、まず、公募のほうの告知はできていないということだと思うんですけれども、では、なおさら、多分この
テーマだと、行きたかった
保護者は多かったんじゃないかなと、今、思います。
例えば、私自身も教育に関するイベントとかを主催したことがあるんですが、赤ちゃんを抱えたお母さんでも、これからの、まだ小さいお子さんでも、やっぱり見たがる方がいらっしゃるので、この
アーカイブがどうやって告知されるのか、広報されるのか、教えていただけますでしょうか。
◎會田
教育総務課長 今回、告知につきまして、
ICTの活用というような
テーマだけで、具体的な講演者の名前を入れることができませんで、本当にそれについては大変申しわけございませんでした。
今度は、
アーカイブにつきましては、
世田谷の
ホームページというところからの発信ということになりますので、ちょっとそれについてはまた、そこの
ホームページからあるんだということについては、その周知については、また広く周知できるように検討させていただきたいと思います。
◆
中山みずほ 委員 ありがとうございます。
多分、
ホームページにリンクが張られていても、多くの人は、探しに行く人はいないと思うんですね。そのために、わざわざ何か手紙を配布するとかではないにしても、何かしら、SNSを通じてとか、もしくは次の
総合教育会議のチラシをつくるときにリンク先を、それこそQRコードを入れるとか、いずれにしても、何か
保護者の目に、このタイトルと、そのリンク先が触れるような、何か機会、ほかの……、どうですかね。何かチラシの中でもいいので、入れていただけたらいいかなと思うんですが、いかがでしょうか。
◎會田
教育総務課長 ただいま委員から御意見いただきましたので、そういったことが広く周知できるような、何か方法を考えさせていただきたいと思います。
◆
風間ゆたか 委員 今の板井委員の質問に対する答えにしても、會田課長の認識は大きく間違っているんじゃないですか。そもそも今の中山委員の質問にもあったように、これは
ICTについての話ということじゃないですよね。
ICTに関する話かもしれませんけれども、
経済産業省の取り組みとして、新たな取り組みとして未来の教室ということに関して興味を持っている人と、
ICTに興味を持っている人って必ずしも一致しなくて、この未来の教室のことを知っている人であれば、
ICTの話は知っているけれども未来の教室の話を知りたいと思っている層というのは、別にいるはずなんですよ。特に
世田谷区であれば。
その認識がそもそもおかしいし、先ほど板井委員の質問に対して、タイムリーな内容を
テーマにしていくって、その時々のタイムリーな内容を、この教育
総合会議って
テーマ設定しているんでしたっけ。私は、この前のソサエティ五・〇に関しても、今回に関しても、教育ビジョンに沿ってこれから
世田谷区が取り組んでいこうというものの内容で
テーマ設定をしてやっていくから、こういうものになってきたという認識なんですけれども、そうじゃないんですか。担当の課長がそのぐらいの認識しか持たないでやっているということなんですか、これは。
◎淺野
教育次長 この
委員会でもいろいろ御指摘いただいている、御意見いただいている部分で、私どもは
世田谷区第二次教育ビジョンに基づいて施策を行っておりますが、その中で体系的に、今、重要だと思うのでやらなければいけない
テーマ、それから、議会の御意見をいただいた
テーマ、それから、これはこの間、
教育推進会議等をやっておりますので、区民の方からの御意見をいただいた
テーマ、そういったことで重要性があるという
テーマについて選定させていただいております。
なお、先ほど會田のほうからも申し上げましたが、
教育推進会議と
総合教育会議を一緒にやるということで、この間、
テーマについては区長とも打ち合わせた上で、つながりがちゃんと持てるようにということで選定してきております。そういったことで、
テーマについて今回については
ICTということで決めさせていただきました。
◆
風間ゆたか 委員 では、會田さんの言っているように、タイムリーなものは設定していくということで、やっているということなんですね。もともとの、次長も課長も、まだ今のポジションではない時代から、このことはやっていますけれども、私が説明を受けてきた認識では、教育ビジョンがまずありきで、それが
世田谷区の向かう教育の方向性であると。それをどのように進めていくかということに関して議論をする場であるからこそ、専門家を呼んで、この
総合教育会議を設定しているということだったと認識していますけれども、今の話だと、ちょっとそれはずれがありますよねと、まず感じました。
さっき、この
世田谷区の教育の方向性を具現化していくのは学校の先生たち、現場の先生たちですから、その先生たちがそれをきちんと理解するという意味においては、
教育推進会議が始まった当初、十三年前ぐらいになります。十三、十四年前ぐらいになりますけれども、そのころは、もう会場は教員だらけでしたよね。学校の先生方たちが大半というような形でしたけれども、今回、これだけの人数だった、しかもブロック代表だったということでは、田中さんがおっしゃったように、本当にそれが学校現場に浸透していくのかといったら、甚だ疑問がありますよ。
やっぱりこういった方が来てくれるのであれば、各学校の
ICT担当の先生が来るということで、研修としてちゃんと位置づけて、仕事として位置づけて学んでいくというようなことをすべきだったんじゃないですかと思いますが、その辺いかがですか。
◎淺野
教育次長 こちらについては、これまでも
教育推進会議と
総合教育会議、例えばホールでやるときであると、各学校一人以上ということで研修という扱いにもしたりしながら、来ていただいた部分がございます。今回は、たまたま会場が区民集会室ということで、
ワークショップ、この間、集会室とか、ああいう大きさの規模でやっております。余りにも広い会場というところが、
ワークショップということから、なじまないという部分もあってやっていた部分がございます。ということで、傍聴の人数につきましても、一定のキャパシティーの部分という課題があったかと思います。
ただ、今お話しの部分で、多くの教員が聞いておくべきだったという部分もございますので、そこら辺、踏まえて、会場等についても、あと傍聴について、なるたけ広くとるということ、それから、学校への周知ということにつきましても今後工夫、どういったふうな形でできるかにつきまして、ちょっと工夫等をさせていただきたいと思います。
それから、先ほど区民へのPRということなんですが、「せたがやの教育」とか
ホームページ等、そういったものを有効に活用しながら、この終わった部分につきまして、それから、今後行うものにつきましても、その広報について充実させていきたいと考えております。
◆
下山芳男 委員 私も、以前のこの、
総合教育会議という名称の会議だったかどうかは、ちょっと記憶が定かではないんですけれども、たしか北沢中学か何かで、体育館で、本当に体育館に入り切れないくらいの
参加者があったというのを、ちょっと記憶しているんですよね。
先ほどのお話で、なかなか講師の方が返事をいただけなくてというようなことが、お話がありましたけれども、やはり
世田谷の
総合教育会議ということであれば、もう少し準備周到に、きちっとその内容に沿った講師の方であれば、もっともっと熱心にというか、講師の決定については早期に決めていただけるような、そういった準備をしていただきたいのと、また、今、
風間委員からもありましたけれども、やはり教育ビジョンに沿ったというようなことであれば、講師の選定についても、もっとはっきりした方のお名前も出てくるんじゃないかと思うので、その辺は早目に決めて、しっかりと広報ができるような方法をとっていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
◎淺野
教育次長 委員がおっしゃられましたように、昔は教育フォーラムということで、
教育推進会議の前身でやっておりまして、そのときも多くの教員に出ていただいたというふうに伺っております。
今回、
ワークショップということは決まっておったんですが、その
ワークショップの中で講演ということが決まった、あと、先方の合意がとれたのがちょっと遅かったもので、でも、今お話しいただきましたように、体系的に前もって早目に準備して、周知等についても漏れがないように今後していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆板井斎 委員 さっきの
風間委員のお話に戻るんですけれども、私も、この会議をやるんだったら教育ビジョンに基づいてやってほしいというのが一つ、一方では考えとしてはあったんですけれども、逆に言えば、非常に基づいていないでやっているというのは、非常に驚きの、今、やりとりだったなと思います。
やるからには、やっぱり何のために、どういうためにやるのかというものをもう一度、私はビジョンに沿ってやるのが一番ふさわしいのではないかと思います。これは意見です。
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○
平塚敬二 委員長 続きまして、(4)損害賠償請求事件の判決について、
理事者の説明をお願いします。
◎青木
教育指導課長 損害賠償請求事件の判決について、事件が解決いたしましたので、御報告をさせていただきます。
本件は九月二十日の本
委員会で報告した事案でございます。
1事件の概要については、記載のとおりでございます。
2判決については、記載のように、
令和元年十月十六日に判決が出て、判決の言い渡しがされております。主文にありますように、内容としては、原告の請求を破棄するというような判決が出ました。
3の理由の要旨につきましては、後ほどお読みいただければと思います。
私からの報告は以上でございます。
○
平塚敬二 委員長 ただいまの説明について御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
平塚敬二 委員長 続きまして、(5)区立
中学校の校則の公表について、
理事者の説明をお願いします。
◎青木
教育指導課長 では、区立
中学校の校則の公表について御報告をいたします。
1主旨につきましては、記載のように、区立
中学校の校則について、学校の取り組みを生徒、
保護者、地域の方々に広く理解していただくために公開をしているというものでございます。
2公表開始日につきましては、記載のとおりですが、現在全ての学校が公表をしているところでございます。
3校則の見直しの主な視点は、記載のとおりでございます。
4その他でございますが、今後、各校におきまして校則に変更があった場合には、その都度
ホームページの記載内容も更新してまいります。また、校則につきましては、各校において継続的に必要性、妥当性に関する検討、検証を行いまして、必要に応じた改正を行ってまいりたいと思っております。この校則改正あるいは公表によって指導を充実させてまいりたいと考えております。
御報告は以上でございます。
○
平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑ありましたら、どうぞ。
◆あべ力也 委員 私は、そもそも学校の校則はなくしたほうがいいんじゃないかという主張もしているんですけれども、そもそも公立学校ですよね。それで、学校によって校則がまちまちだという理由は何なんですか。
◎青木
教育指導課長 校則につきましては、各校の生徒児童の実態ですとか、
保護者、地域などの実態、理解などもございますので、各校のそれに合わせた、即した校則を各校が設定をするというところになってございます。
◆あべ力也 委員 公立の学校ですから、各学校それぞれが均一な教育環境を提供するということが一つの使命だと思うんですけれども、そういった意味で、
教育委員会が逆に、
世田谷区にある学校の全校のマスター的な校則をつくって、校則って一緒でもいいじゃないですか。最低限の校則で必要なものを定めたものを、
世田谷区内の全ての公立校が同じ校則だということでも、僕はいいと思うんだけれども。
あと、地域性とか、そういうことで学校の特色だとかということが、それが校則で反映されているということ自体が、それはおかしいと僕は思うんですよね。学校の特色って別に校則で決めるものではないし、地域性であったり、通っているお子さんであったり、父兄の方であったり、その土地、風土、そういうもので、学校の色というのかな。そういうものは変わってくるんだと思いますけれども、校則そのもので学校の違いを出すんだということは、僕はちょっと違うと思うんだけれども、その辺の考え方ってどうなんですか。次長。
◎青木
教育指導課長 委員がおっしゃるように、校則については重要なもの、
子どもたちの自立性、主体性などを養うという意味で、多くの細かな設定というところではなくてというところは、そのとおりだと思います。今回、その方向におきまして見直しを各校でして、私たちもそれにかかわってやってまいりました。ですので、まず、校則の考え方についてはおっしゃるとおりで、私たちもそのように思っております。
設定につきまして、各学校でと申し上げましたのは、おっしゃっていただいているような、それをもって特色のある教育活動をというところではなくて、やはり
子どもたちの生活しています地域、あるいは実態などに即して、先ほどの校風というんでしょうか。それまでの積み重ねなどもございますので、それに合った校則の示し方、あるいは設定ということがあると思っております。
ただ、重要な部分については共有して、同じ大切なことを押さえながら、少しずつそういう記載を少なくしながら
子どもたちの自主的な力を育てていくというところについては、そのような方向性で、私たちも学校と連携しながら進めてまいりたいと考えております。
◆あべ力也 委員 最後にしますけれども、現実に、表現の仕方は難しいですけれども、ちょっと時代にマッチしないというか、おかしな校則というのがあるというのは事実だと思うんですよね。でも、校則そのものを大事にしましょうというよりは、今、課長が言うように、生徒の自主性であったり、守らなければならないものは守らなくちゃならない。そういう守らなくちゃならないというのは、学校の中だけで通用するような決まりを守らせるということではなくて、社会一般的に、こういうことはだめですよというような、そういう社会規範的なものを、世の中に出た場合に、まさに教育的な要素というのであれば、学校の中だけで通じるような、どちらかというと教員の、学校の中の規律を正すとか、やりやすいというふうなことを主眼にした古い校則のあり方から、
子ども本位に校則を改めていくというのであれば、
教育委員会がしっかり主導をして、古い、それぞれまちまちな校則からリニューアルして統一的な校則に、極めてシンプルなものにして、
子どもたちが何かおかしな校則だなと思ったり、納得がいかないなというようなものをなくして、それこそ学校として勉強する環境ということに特化したもので、不要なものは取り除いていくというふうなことを、ぜひしていただきたいと思うんですけれども、これは質問でもしていますけれども、
教育長、どうですか。
◎渡部
教育長 今回、校則の見直しをしていたのは、生徒が自主的、自立的に判断する力を身につけさせるということが目的です。委員おっしゃるとおり、学校の中だけで通用する校則ではなく、社会一般でも通用するものにという考え方は、おっしゃるとおりだというふうに思っています。
これから今後見直しはずっと続けていくわけですが、そういう観点で、重要なものは共有したり、それから、学校の
子どもの実態に合ったものに、これからもずっと考えていきたいと思っています。
◆あべ力也 委員 経過を見ながら、また意見を述べる場があれば、また意見は述べさせていただきますので、よろしくお願いします。
◆板井斎 委員 そもそも校則をつくる、定めている、その根拠となるものが、公立教育の中で、何をもってこの校則を定めている、その根拠となる法令なり条例なり要綱なりというものがあるのならば、教えてほしいということが一つ。
もう一つは、校則というものは、どういうつくりになっているのかということです。端的に言うと、何々しなさい的なことになっているのか、最低限これをやってはいけないというようなものになっているのか。
三番目は、
小学校に校則があるのかないのか。これは
世田谷の公立校ですけれども、その三点をお伺いいたします。
◎青木
教育指導課長 生活指導につきましては、根拠となる法令というところではありませんが、こちらは、もとにしておりますのは、文科省が平成二十二年三月に出しました生徒指導提要というものでございます。
それから、二点目です。校則のつくりにつきましては、おっしゃっている中身、両方ございます。こういうものを避けるようにという表現や、こうするように、例えば登校時間、ここまでに来るようにというふうな形で、それは両方の表現内容がございます。
三点目の
小学校につきましては、規則という形の提示の仕方ではないんですが、決まりとか約束というような形で基本的なものを示しているというところはございます。
◆板井斎 委員 自分の育った
子どもの学校のしか見たことがないんですけれども、確かに事細か過ぎるなというのは感じますよね。学校に来なきゃいけないというのは、そこまで書くかというのは、ちょっと不思議なことだけれども、書かなければ守れないのか、書かなくても守れることなのか、よくわからないですけれども、校則って、だから何なのかということにはなっちゃうと思うんですけれども、この見直しの観点というのは非常に重要だと思っているんです。
さっき言ったように、きのうのテレビでも、いじめをやってもいいんだと。それは、地方の部活の、校外クラブの中で、バレーボールで優秀な成績をおさめるところの
保護者同士が、殴っても蹴ってもコーチがやってもいいんだ。でも、そのコーチは現職の副校長だったという、そんなようなものがありましたけれども、その人が規則になってしまっているようなね。これは公教育ではない場面でありますけれども。
先ほど
教育長が言ったように、校則というのは、だから、生徒自身がつくるものだということもあると思うんだけれども、そういうのってすごく時間もかかることだし、熟度を高めていくためにも相当な努力が必要だと思うんですよ。そういう努力をやっていくということが、それは教育上いいことだと思うんですけれども、現場的には、言われて、今、しようがなく見直しをしているという感覚なんでしょうか。それとも、やっぱり今、
教育長がおっしゃったように、本当に教育的な目的を持ってやっていこうとしているのか。その辺の捉え方がちょっとよくわからないんですけれども、
教育委員会としてはどのように、今回のこの公表を含めて考えていらっしゃるのかを、最後に確認したいんです。
◎渡部
教育長 今回、まずは
中学校の校則というところで見直しに入りました。まずは狙いをはっきりとさせて、なぜ見直しをしなければいけないのかということを、まず現場に理解をしてもらうことから始めました。そのために長い時間が必要でした。
まずは校長、
管理職にこの話をして、男女の別、それから、誤解を受けるような表記となっているもの、余りにも細かいもの、年代を超えて見直しをしていないもの、またはスローガンがまじっているもの、さまざまなものがありました。
そこで、まずは理解をしてもらうことから始め、そして、
子どもたちに理解してもらうのには一ステップあるというお話もございました。ただ、狙いを、何のためにやるのかというところをはっきりとさせていけば、いずれは
子どもたちにも伝わると思っています。そういう形で今見直しをしているところです。
私は、これで終わりではなく、今始まった一歩だなというふうに考えているところでございます。
◆
中山みずほ 委員 今、生徒の自主性、自立的な判断力、態度の育成というところで、例えばなんですけれども、生徒会など、この見直しに関して生徒がかかわるといったところはあるんでしょうか。
◎青木
教育指導課長 おっしゃるように、学校の中で生徒会にこの話題を振りながら意見を聴取するですとか、学級において話したりというふうなところはございます。また、そのことを今後も進めていきながら、
子どもたちの理解あるいは納得というんでしょうか。その中から、みずから守っていくという姿勢を育てていきたいと考えております。
◆
中山みずほ 委員 すばらしいと思います。できれば、ぜひ生徒、生徒会を通じる、今おっしゃったように、学級を通じて、自分たちのことを自分たちで決めていこうというツールにもなり得ると思います。もちろん大きくぶれるようなことがあってはいけない部分もあるかもしれないですけれども、できれば自立性を、このつくることによって自立的なものを学んでいけるような、あと、自分たちが決めたことがルールになっていくということを体感させる場も必要だと思いますので、ぜひそれは進めていただきたいと思います。要望です。
◆
風間ゆたか 委員 公表についてという報告なので、校則の中身のほうに入っていってしまうと、非常に議論が尽きなくなっちゃうと思うので、公表についてというところまでのステップについて、今、
教育長からお話がありましたけれども、最終的にどこを
教育長として目指しているのかなというのを一つ聞きたいなと思っています。
というのは、桜丘の西郷校長にしても、麹町の工藤校長にしても、おっしゃっているのが、やっぱり社会の中にはもう既に法律、法令、ルールがあると。中学生を大人になるためのステップだとしたときに、それを基本的に守っていくということで、そこから外れないということがきちんと守られていれば、校則などなくてもよいということをおっしゃっているわけですよね。
ですから、そこを、私はそのことに賛同をしますし、
子どもたちが自分でこれは社会的なルールとして外れていないのかということを考えていくということが重要であると。一方で、教育現場から聞こえてくる声は、校則があると、そのほうが教員が管理をしやすいと。その校則があるから、それをやっちゃだめなんだということで、管理型教育になれている先生にとってみては、そのほうが都合がいいんだというような声も聞こえてくるわけです。
これを保っていると、結局、今の時代の批判の対象になっている管理型教育であるとか、権力で
子どもたちを抑えつけていくというような従来の課題、問題というのが、やっぱり解決されないんだろうなと思うわけです。
教育長の、これからずっと続いていくという方向性は、そこからの脱却ということを先ほどの答弁で感じましたけれども、最終的な、その方向性に向かっていくのかどうかということを伺いたいということが一つ。
あと、せっかく公表したとするのであれば、今、報道でも出ていて、区民からやっぱり注目されていると思うんですね。これは各校の
ホームページに行かなければ見られないというのは、広く
世田谷区民一般からすると非常に不便なものであって、
教育委員会として取り組むものなのであれば、やっぱり区の
ホームページに、きちんとこの見直しをしたということとともに、各学校の校則へのリンクを張るぐらいのことは、やっていってほしいなと思うんですけれども、その二点を教えてください。
◎渡部
教育長 まず、
子どもたちに、先ほど中山委員からもお話がありましたが、生徒に校則を決めさせようと思った学校がありました。それで、やらせてみたところ、学校の校則よりももっとたくさん出てきてしまったという実態がありました。それは、
子どもがつくるほうが厳しいよと先生たちは言ってました。それは、
子どもたちが狙いを理解していないからだと感じました。そこに物すごい格差があるということを感じました。
だから、私は、そのままおろしただけでは全く何の意味もないということがわかりました。だから、何のためにやるのかというところを理解させた上で、これは進めなければいけないことだというふうに感じているところです。
それから、やっぱり社会的なルールにつながるものですし、そういった見方で校則を見直していく必要があると思っています。
一方で、先ほど、教員が管理がしやすいという話がありましたが、中には、
子どもによっては、ルールがなくなってしまうと心配で職員室の周りをうろうろするという子がいます。先生方に守ってほしいからです。だから、そういうことがないように守っていくことが、ルールの校則のほかにもないといけないんだなというふうに、今、感じているところです。
そういった観点で進めていこうと考えています。
◎青木
教育指導課長 今、御意見いただきました、区としての取り組みとして公開というふうなところについては、御意見について検討してまいりたいと思っております。
◆
田中優子 委員 そもそも、もう二年ぐらい前になると思いますけれども、世の中でブラック校則という言葉が発生してといいますか、恐らく評論家の荻上チキさんとか名古屋大准教授の内田良さんあたりで、一生懸命世の中に発信していかなくちゃということが根底にあったと思うんです。私も、その二人の勉強会なんかも出ていたりしたんです。
そんな中で、うちの会派の桃野議員が一生懸命、詳細に調べたり取り組んだりしていまして、ちょうど昨日の東京新聞の一面だったので、ちょっと私も、ああ、すごいね、一面に出ていると思って、びっくりしたんですけれども、おとといの桃野議員の質問を捉え、そこには、
世田谷区の教育指導課は今月下旬に各校の校則を
ホームページで公開してもらい、あわせて内容を点検した。その結果、見直しが必要と判断し、各校がそれぞれに取り組んだというふうに出ていたわけですね。そのように掲載されていました。
そこで、ちょっと一つ伺いたいのは、教育指導課としては、どこまで関与しているかというんですかね。この目的、校則の見直しの主な視点というのは、もちろん伝えていると思うんですけれども、最初は随分、桃野議員のやりとりを私も聞いていましたけれども、これまでの経緯、すごく
教育委員会としては及び腰というか、それは各校に任せているんですみたいな感じで来ていたわけですよ。
だけれども、ここに来て、
教育委員会として、指導課としてしっかり取り組まなければというふうになったのは、すごくいいことだと思うんですけれども、やっぱりほかの委員からも声はありましたけれども、公立
中学校なんだから、ある程度統一したものというか、
教育委員会の指針というか方針というのが、今、報告にある三つだけだと、ちょっと漠としているといいますかね。視点はわかるんだけれども、では、具体的に最低限こういう基準でというものがないと、なかなか学校としてはわかりにくいんじゃないのというのがあって、そこはどのように考えているのか、一つまず伺います。
◎青木
教育指導課長 委員お話しのように、各学校においての校則の考え方というところが、これまで、それまでの現状などからまちまちであるというところはございました。これについては、昨年度よりお話をいただく中で、先ほど申し上げたように、学校ごとの校則の設定というところもございますので、それを尊重しながらも、課題がある、見直しが必要なものとして、この三点についてお示しをしたところです。学校に対して示したところです。
また、これを受けて、済みません、この記事としては、委員おっしゃるように出ているんですけれども、これを受けて学校が考えて修正をしたものを、こちらでまた確認をしまして、それでやりとりをした上での公表という形になっていますので、そこで学校が示してきたものを具体的にやりとりをして、ここの表現はこれのほうが誤解を受けないのではないかとか、この表現が本当に必要性、妥当性があって示すということが可能なのかどうかというようなところは、かなり具体的にやりとりをしていたところです。そのような形での私どものかかわり方、連携の仕方をしてまいりました。
◆
田中優子 委員 先ほども、まだ途中で、これからもずっと見直しを続けていくという説明はあったんですけれども、今、気づいていること、例えば具体的に言いますと、制服はもう
男子用、
女子用という言い方をやめてタイプA、タイプB、しかも、男女にかかわらず、どちらでも選んでくださいよということにしているじゃないですか。髪型の規定もたしかなくしていると思うんですが、にもかかわらず、男子はネクタイ、女子はリボンと書いてある。校則にまだ残っているという学校があるわけですよね。それって、もう
教育委員会が違うところで決めていることが全く校則に反映されていないという状況なわけですね。矛盾しちゃっている。
何でこんなことが起こるかというと、本当にちゃんと点検したのという疑問が一つと、もう一つは、何かこう、各学校において、上から言われちゃったし、やらなきゃいけないことになったから、まあ、やるかぐらいの、意識がないのかなという疑問ですよね。本当にこれはまずい、校則を何とかしなくちゃいけないよねと思っていたら、こんなものが残るはずないと思うわけですよ。現段階でですよ。
だから、もうちょっと難しい部分に関しては、これからまだ見直しの必要性があろうかというのは、わかるんですけれども、こんな根本的な間違いみたいなものが残っているというのは、本当に何か、指導課が関与していてこれを見つけられないのもおかしいですが、言われたから仕方なくやっていて、ちゃんと本当に見直していないかなという現場のほうも、ちょっとまずくないかなというのがあるんです。
ちょっと指導課、ここは大丈夫なんですかと思うんですけれども。何でこういうものを見逃しているのですかということについては、いかがでしょうか。
◎青木
教育指導課長 こちらについては確認をしていたところなんですが、今回、公表をというところは、いわゆる生徒手帳に載る校則というところで出していたところ、もう少し細かな資料があったところには、それが残ってしまっていたということがありまして、それも、でも、すぐにその学校には訂正について連絡をし、訂正をしたところでございます。十分確認をしていたつもりというか、やっていたんですけれども、そういうちょっと漏れがあったのは、もう大変申しわけございませんでした。
あと、教員の意識というところですが、先ほどまでのお話にあるように、やはり
子どもたちに一定程度しっかりとしたものを示したほうがというふうな意識の教員も、やはりいますので、これは校則を決めるということが、やっぱりこれは目的ではなくて手段なので、この校則を見直しを続けながら、あるいは、
子どもたちにどう示すかをしながら、指導を改善していくというか、指導をより本当の目標、目的に近づけるような取り組みをしていくということは、校長会や、あるいは生活指導主任会などで話題に挙げながら続けてまいりたいと考えております。
◆
田中優子 委員 その部分は、ぜひお願いしたいと思います。
それから、先ほど
風間委員がおっしゃっていたように、私もそう思ったんですけれども、公開したといっても、場所がわかりにくい、各学校に飛ばなければいけないというのが、まず大変なんですが、それは、そこに行ったとしても、例えば、学校の決まりとか校則とかいう、そういうクリックする場所があれば、ああ、ここだなとわかるんですけれども、配布文書とかいうところに行って、大体、校則が配布文書のところに存在しているなんて思わないですよね、普通。その配布文書というところを見てみても全然出てこないわけですよ。ずうっと下のほうの、もう最後のほうになって、やっと校則みたいな。だったらたどり着けないですよね。
なので、仮に、本当だったら学校の
ホームページも変えるべきだと思います。やっぱり学校の決まり、校則というのは、すぐ学校の
ホームページを開いたらわかるようにするべきだと思いますし、そこに、一校一校行かなくても
教育委員会が、先ほどの
風間委員の御提案のように、
教育委員会が、校則はここを見ていただければ各学校のリンクが張ってあります、わかりますというように、一つの窓口に行けば、そこからどんどん直接校則のページに飛べるようにするべきではないかなというふうに、私もきょう言おうと思っていたところなんですよ。
その両面ね。学校の
ホームページ自体にも指導、何ていうのかな。強制的に、こうやれということではなくて、もうちょっとわかりやすくつくらなきゃいけないんじゃないですかということを、教育指導課から言っていただくということはできますかね。
◎青木
教育指導課長 今お話しいただきました、各校の
ホームページの中での記載の仕方、あるいは、そこにたどり着くやり方について、わかりにくいという御意見がありますので、これについては各校に知らせながら、わかりやすいような表示の仕方については指導、助言してまいりたいと考えています。
◆
田中優子 委員 それもぜひお願いします。
というのは、せっかく改革とか改善とかをしても、何のためにやっているのかって、学校現場がわかっていたら、むしろ見てほしいとなるはずなのに、全然見えない、たどり着けないみたいなところにある状況というのは、本来の意味が現場には伝わっていないのかなという、ちょっと疑問を感じるので、そこはよろしくお願いします。
それから、内容について細かいことはあれですけれども、まだ道半ばということを聞いて安心しましたが、相変わらずセーターはいいんだけれどもカーディガンがだめとか、ちょっと今の時代に即していないというか、何でカーディガンはだめなんだろうって、普通、誰が考えてもわからないなというようなものが、まだまだ残っていますよね。
なので、やっぱり議論をもっとどんどん進めていただいて、今後も生徒たちを、生徒たちというか、いろんな人が見て納得できるし、余り先生も生徒も縛ることのないような、細かいと先生だって細かく指導しなきゃいけなくなっちゃって、いわゆるカーディガンの子を見つけたら怒らなきゃいけないのかとか、本当にそんな、何で怒らなきゃいけないのかも意味わかんないみたいなね。先生のほうも。
そういうものが残っているのはふさわしくないと思うので、ぜひ引き続き見直しは続けていただきたいというふうに思います。要望しておきます。
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○
平塚敬二 委員長 続きまして、(6)その他ですが、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
平塚敬二 委員長 以上で
報告事項の聴取を終わります。
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○
平塚敬二 委員長 次に、3
資料配付ですが、レジュメに記載のとおり、お手元に資料が配付されておりますので、後ほどごらんください。
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○
平塚敬二 委員長 次に、4請願の
継続審査についてお諮りいたします。
令元・一二号「
世田谷区立池之上小学校改築に伴うスクールバス運行を求める陳情」を閉会中の
継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
平塚敬二 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
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○
平塚敬二 委員長 次に、5閉会中の
特定事件審査(調査)事項についてお諮りいたします。
1. 児童生徒の教育環境について
2. 生涯学習について
とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
平塚敬二 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
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○
平塚敬二 委員長 次に、6
協議事項に入ります。
(1)次回
委員会の開催について協議いたします。次回
委員会は年間予定である十二月十七日火曜日、午前十時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
平塚敬二 委員長 それでは、十二月十七日火曜日、午前十時から開催することに決定いたします。
以上で
協議事項を終わります。
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○
平塚敬二 委員長 ほかに何かございますか。
◆
和田ひでとし 委員 この
文教委員会に出席していて、特に最近感じるのが、やはり議会側への
情報提供というものが、改めてもう少し迅速に、丁寧にというか、お願いしておきたいと思います。それだけです。
○
平塚敬二 委員長 今、和田委員からもありましたけれども、先ほども私も言いましたが、迅速な
情報提供をぜひよろしくお願いいたします。
ほかはございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
平塚敬二 委員長 なければ、以上で本日の
文教常任委員会を散会いたします。
午前十一時十四分散会
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署名